どうも、おはこんばんちは。
さて、前回の記事を読んでいない方はついてきにくいかと思いますので、まずは下記からどうぞ!
今回はクレイを底床に入れるにあたって、それがどのような効果を発揮してくれると水草の育成につながるのかについて管理人なりにまとめておこうと思います。
少し専門用語なども出てきますが、分からない範囲に関してはご自身で検索するなりしてください。

クレイを底床に入れる一番の理由は”保肥力を高めたいから”ということになります。
そしてこの保肥力というのはつまりは水中や肥料が持っている栄養塩やミネラルを根の近くにとどめておく効果と言うことになります。
富士砂にはこの保肥力が無いので、この部分はいままでデトリタスの堆積に依存していました。
(ここでのデトリタスとはセルロースやリグニンなどの炭素由来の有機質、動植物の遺骸、バクテリア類の塊などなど様々な物が堆積したものと考えてください)
しかし、デトリタスはそもそもとして水草が必要とする栄養素を満たすだけの保肥力もなければ、偏った水槽内での堆積物なのでやはり偏った状態を改善する力がありません。
そこで登場するのがクレイなのです。
ちょっと逸れますが、この保肥力というのは化学的に説明すると「負電荷の土壌表面で正電荷を持つ陽イオンを引き付け保持しておく力」ということになります。
すごーく簡単に約すると「土は多くの栄養塩を引き付ける力がある」ということです。
もう少し詳しく説明すると、CEC(陽イオン交換容量)という値が保肥力の高さを示す指標となり、この値が大きいほど土壌に陽イオン(栄養塩)をとどめておくことができる土壌と言うことになります。
これを最大限に発揮できるよう工夫されて販売されているのが”ソイル”です。
団粒構造を持っているソイルは通水性、通気性が高く、焼成されているため硬く壊れにくいです。
デトリタスなどと比べても蓄積する老廃物、酸欠になりえる要因が少なく、水を介した物質移動(肥料、空気、生物などなど)が容易に行われます。
あれ、水草水槽ならソイルにすれば全ての問題が・・・・。
いやいや、違うんですよ。
なんかこうしっくり来ないんですよ。
自分の経験、知識、技術で水草を美しく光輝かせたいんですよ。
もし、アクア業界が廃れてソイルが生産されなくなったとき、それでもアクアを楽しみ続けられる人間になりたいんですよ。
というわけで、「萌えぬなら、萌えさせてみよう、草の精」なわけですよ。
本当に美しい水草を見たいんです。
さて、今回はここまでとします。
また次回の記事にて。