水の蒸発分について。


どうも、おはこんばんちは。

ヒーターによって温められた飼育水と冬の乾燥した外気が接触すると、飼育水がドンドン蒸発していってしまいますね。

仕事から帰ってくるとえ?っと思うくらい水槽の縁から水位が下がっていたりすることもあります。




これ、1日でいったいどれくらい蒸発してるのか気になったので何日か集計してみました。

目測でも変化が分かりやすかったのが90cm水槽だったので、この水槽の水位変動を観測しました。


水面は88cm×43cmとして、減少した水位分を計測していくら減ったか求めています。

底面積(横×奥行き)×高さ(水位減少分)÷1000でリットル換算できます。

それでは、ほんとにちょっとの期間ですがどうぞ。

12月3日、水位1cm減少、水量換算=3.78リットル
12月5日、水位1,3cm減少、水量換算=4.92リットル
12月7日、水位1,3cm減少、水量換算=4.92リットル
12月8日、水位1,5cm減少、水量換算=5.68リットル
12月10日、水位2cm減少、水量換算=7.57リットル
12月11日、水位1,2cm減少、水量換算=4.54リットル
12月12日、水位1cm減少、水量換算=3.78リットル

(分かりやすいように厳密には計測していません。仕事の都合で観測していない日があります)



こうして観測してみると、毎日すごい量の水が減っていることが分かりますね。

平均にすると毎日5リットルもの水が蒸発しています。

蒸発分の水による水質変動が起こるのも頷ける量です。


これが小型の水槽になればなるほど、蒸発分が占める飼育水全体の量が大きくなっていくので、小型水槽が外部の要因を受けやすく飼育水が安定しないといわれている一要因ですね。




ただ水槽の縁があるので、水位が下がれば下がるほど蒸発する水分の量が少なくなっていきます。

物で囲うということがどれほど水槽に影響を与えるかということが分かりやすいです。

しかし、オールガラス水槽なんかを使っている人からすると(管理人も含めて)テラリウムでもない限り、あまりにも下がった水位というのは気になるものだと思います。


縁と水面の境界線がない状態で維持できればすごく気持ちいいですが、地震なども含めそういった状態の維持はかなり難しいですよね。

せめて蒸発を減らしたいという方は、水槽用のふたを設置するのがもっとも簡単にできる対処方法になります。


ただし、水草育成においてふたはデメリットの方が大きいのでオススメはできません・・・。




この2段に置かれた60cm水槽では、上段の水槽の方が蒸発するスピードが早いです。

理由は2つあって、1つは水温が上は25,5度、下は22度設定となっているので水温差による蒸発量の違いがあります。

2つ目は上段の水槽は照明以外水面を覆う物がありませんが、下段の水槽は上段の水槽の底が屋根の役割を果たしているので蒸発しにくい状態が出来上がっているのです。


この配置はとても大切で、代謝の早い有茎草メインの水槽であれば頻繁な足し水と水換えが有効ですが、代謝の遅い陰性水草に頻繁な足し水、水換えはあまりよくない環境を与えてしまいます。

なので、このように水槽を2段設置されている方は下をあまり足し水したくない水槽、上を頻繁に足し水できる水槽にすることでトラブルを減らすことができます。


また、かなり水位が減ったから足し水しようだと水質変動が余計に大きくなります。

水換えのときにと減ったままの量から3分の1水換えだと、減る前の量からの3分の1に対して水槽内の余計な栄養塩などを吸い出す作業量に影響が出てしまいます。

やはりめんどくさがらず、毎日ちょっとずつ足し水をしていくに限ります。


管理人は塩素中和などをしないで温度管理もしていない蛇口から出てくる水をそのまま注いでいます。

(そもそも水換えすら中和剤を使わないので、足し水ごときでどうこうなる生物濾過補助システムではないのですが・・・)


もし、それがいやだという方は2Lペットボトルを2本用意し、水を毎日汲み置きして足し水用に準備しておくのがいいかもしれません。




夏場は水温を下げる手段としてサーキュレーターなどを水面にあて気化熱で下げるときに水が蒸発します。

冬場は放置しておくだけでも、水温と外気温差・低湿度の影響でどんどん蒸発します。


これらは毎日何リットルもの飼育水を水槽から奪っているんだという意識を持つことが大切です。

なんとなく水槽の調子が悪い、なんとなく原因不明なんてときは水位がいつもよりも余計に減っていないか確認してみてください。


観察こそアクアリウムを最大限楽しめる要素です。


さて、今回はここまでとします。
たま次回の記事にて。
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思いのたけを走り書き。

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