生物濾過補助システムの低床掃除②


どうも、おはこんばんちは。

前回、生物濾過補助システムの低床掃除方法を記事に起こしました。

生物濾過補助システムの低床掃除。

前回がまだの人はぜひ、こちらから一読お願いします。


この記事にて、生物濾過補助システムの低床掃除がいかに重要な反復作業であるか、ある程度理解できたかと思います。


今回は、最近管理人が発見した低床掃除便利グッズをご紹介します。

これは前回の記事で低床内の状況を表した簡易的な図になります。

このように富士砂の隙間をデトリタスが埋め尽くしてしまうと、折角の濾過能力が低下するだけでなく、様々な問題を発生させてしまいます。

しかし、余りにも綺麗に掃除しすぎると有益な有機肥料分や濾過バクテリアも捨ててしまっていることになります。


そこで、低床を耕すイメージで掃除することによって、ある程度のデトリタスを残しつつ通気性を確保する掃除方法を管理人は行っています。

この作業にはかなり慣れが必要なのと、中腰で作業する機会が増えるためかなり負担が掛かります。


これでは楽しく綺麗に管理したいだろう初心者の方々が定着する前に離れていってしまうと常々考えていました。

なんとか経験則に基づかない、最初からある程度均一に誰でも同じような状況を再現できる方法はないか。


ありました。


その状況を再現できる道具は、108円で手に入ります。



はい、注射器です。

もちろん、業務用のではありませんので、かなり無理をしなければ人体に刺さってしまうような代物ではありませんが、先端が尖っておりますので扱いには注意をお願いします。


これを使って掃除?と思われるかもしれません。


しかし、この道具こそが低床を耕すというイメージを本当にお手軽に再現することができます。

管理人イチ押しです。



光の反射を抑えるレフ版などないので、撮影角度が斜めからになってしまっていますが、写真中央の低床にデトリタスの塊ができてしまっています。

この程度であればまだまだ問題ない範囲ではありますが、この塊の部分は通水性が段々と損なわれます。

それだけではなく、こういった場所は通水性が悪くなるのでよりここにデトリタスが堆積していくようになり、最終的には巨大な塊となって鎮座します。




腕が2本しかなかったのでかなり無理して撮影していますが、全くもって見難い写真となってしまいました。

赤丸で囲っているのが先ほどの注射器の先端部です。

針の先にちょうど先ほどのデトリタスの塊があり、これをうまいこと拡散させつつ、余剰分となってしまう部分はプロホースなどで水槽外へ、必要分はそのまま低床内へ残したいです。


棒などで耕す方法ですと、この針のように突き刺した後引き抜く動作でデトリタスを舞い上がらせつつ、吸い取ります。

このやり方、水草の植わっている範囲をやる場合は垂直に引き抜く必要があったり、思っているよりもデトリタスが舞い上がらないためうまく吸引できなかったりと、ある程度練習していかないとうまくできませんでした。




しかし、注射器で飼育水を噴射するだけで、引き抜く作業など一切不要で、デトリタスを拡散させることができるだけではなく、余剰分が簡単に舞い上がるので吸引作業も楽です。

そして、何よりも重要なのは、吸引しすぎない微妙な按配を簡単に再現できるところにあります。

う~む。

こういった状態を簡単に再現できるのです。


もう一つメリットを上げます。

それは水草の根を痛めず、たくさんの水草が植わっている低床も同じ容量で掃除ができるところにあります。


水流を作って汚れ分は浮かせて、必要分は残すという作業ですので、ゴチャゴチャ低床をかき回す必要がありません。

エキノドルスなど、根張りが命の水草を美しく育てる大前提であったりしますからね。

低床を極力動かさす、隔離された空間の健全を簡単に保てる注射器掃除。


これはこの先の生物濾過補助システムに革命を起こす予感がします。



こういった、肥料が近くにあるデトリタスの塊も同じ容量で拡散掃除が可能です。

写真右側の堆積デトリタスにくらべ、左側はずいぶん富士砂の粒感がありますよね。

かといって、全くデトリタスのない綺麗な富士砂でもない、理想的な状態といえます。


これ、100均で注射器を見て、むむ?!と思って、お試し一発目で写真を撮影しているので、本当の本当にいきなり同じことが誰でもできます。

その後何度かの掃除を経て、これはいい!と記事に起こしているので検証もバッチリです。


ただし、ここで一つだけ注意を。

生物濾過補助システムで水槽を立ち上げて、3ヶ月未満の若い低床を掃除する際はこの注射器拡散清掃ではデトリタスを舞わせすぎるかもしれません。

というのも、堆積率が少なければ少ないほどより富士砂の隙間が多くデトリタスも流動的なので、必要以上に小奇麗にしてしまう可能性があります。


かなりデトリタスが堆積した低床でも、何度も何度も同じ場所に水流を当て続けていると同じ状態にしてしまうでしょう。

低床掃除とはいっても、やりすぎない。


これこそが生物濾過補助システムのお手軽管理部分を支える根幹でもあるので、気にしすぎない程度にたまーに掃除してあげましょう。



いかがでしょうか。

このように密に水草が植わった状態でも、かなりお手軽に低床を耕すことができる注射器拡散清掃方。

管理人は生物濾過補助システムを使う上で、まだまだ試行錯誤すべき事柄が山のようにあると考えていますが、そのうちの一つをある程度解決できる画期的な方法です。


私の記事を読んで水槽立ち上げしてみたい!と思っていただけた方はぜひ、生物濾過補助システムで低コスト本格派水草水槽を楽しんでみてください。


それでは今回はここまでとします。
また次回の記事で。
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  1. M.Anpo より:

    砂の中の掃除、どこまでやれば十分なのか常に迷いっぱなしです(ガラスに面してない部分は特に)。
    ストーブの灯油だまりから油を抜くのに使うスポイトがほどほどに全長が長く開口部が小さく硬いので使いやすいです。
    私もこれくらいきれいに茂らせたい。

    1. 管理人 より:

      コメントありがとうございます。掃除する具合というのは本当に迷いどころの多い課題ですね。うまく育たない期間とかもありますので、気長に楽しむのが一番です。

思いのたけを走り書き。

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