どうも、おはこんばんちは。
本日は管理人が実際に読んで勉強させていただいている
水草関連の書籍
について記事にしていきたいと思います。昨今、インターネットの普及によってネット上にたくさんの情報が所狭しと載せられ、流され、消費されています。
それらの情報を取捨選択し自身の水槽趣味発展に生かすことができれば、より多くの経験を短時間で積むことができるだけでなく、初めての立ち上げから素晴らしい水景を作ることが可能です。
しかし、素晴らしい水景を作る、またはイキイキと水草を育てる、美しい熱帯魚を繁殖させるために必要な情報を集め、適切に生かすにはそれ相応の勘やこれまでの経験数が必要と言う矛盾があります。
そしてインターネットの怖い問題点は、匿名という環境で好きなことを好きなように言いっぱなしにできるというところです。
よほど法律に触れるようなことでなければ、嘘八百を並べ立てようともとがめられることはありません。
そこで必要になってくるのが、自分自身の基準です。
「この情報は正しい」
「この情報は間違っている」
と自分の中で線引きができれば、それを基準にある程度見極めができるようになり、自分自身で経験していくことでそれらの情報はより強固な確信へと変わっていくのです。
それではその基準線はどのように構築していけばいいのかというと、それは責任から学べばいいのです。
書籍を作り、販売する人々というのは、情報を発信したい、いろいろな人に知ってもらいたいという思いの他に、それら書籍で金銭を稼ぐという目的があります。
価値のある情報は高値で取引され、価値のないと判断された情報は瞬く間に消費される現代社会において、責任を持って維持されている書籍にはある程度の信憑性があると考えられるのです。
ブログで情報発信を行っている管理人がこんなことを言うのもあれですが、まずはお金を掛けて作られている書籍などで自分の知識を蓄えてから、有象無象の混濁したインターネットで本当に信頼できる特殊で変態的でマニアックな情報を収集していけばいいと思います。
まぁ、ココまで書いておいてあれですが、書籍のなかにはその出版元の企業体質や、出資元の影響を受けすぎて、業界が儲かるように情報操作をしているような側面も含んでいると考えられます。
ですので、折角このブログにたどり着いていただいた読者の皆様のために、管理人が買った書籍のなかでこれはためになったなと思えた書籍を紹介しようと思ったしだいです。
それでは長くなりましたが、紹介に移りたいと思います。

まずはこちら。
AQUA JOURNAL
言わずと知れたアクアデザインアマノことADAの出版している月刊誌です。ネイチャーアクアリウムを楽しむなら、必読と言うべき書籍だと思います。

内容を掲載しすぎると著作権などの問題が怖かったので、ちょっとだけ載せておきます。
(売れて欲しいという気持ちからの掲載ですが、ちょっとでもダメか・・・)
内容としてはADAの製品を販売するために、ネイチャーアクアリウムのレイアウト立ち上げ方法から、ADA製品でこんなに素晴らしい水景を作れますよ!といった趣旨が強めです。
しかし、故天野氏がもたらしたレイアウト技術や見識、そしてそれを再現するために作られたブランドと製品はやはり一品物です。
管理人は決してADA信者ではありません(現にADA製品で使っているのは水温計だけです)が、構図の勉強や、レイアウトの見本となる写真をより身近に感じることのできる書籍です。
その中でも比較的最近出版されていること(執筆2017/10/12時点)、まだ取り扱っている店舗がある可能性が高いという点からVol.257「水草いろ色」がオススメです。
ネイチャーアクアリウムの美しい水景に憧れを抱く、インテリジェンスアクアリストにおすすめです。

![]() | 水草の楽しみ方4刷 All about Dutch aquarium [ 吉野敏(アクアリウム) ] 価格:3,984円 |

緑書房 吉野 敏(よしの さとし)氏著
水草の楽しみ方
こちらは平成3年3月31日発行と若干古い書籍になります。ネット通販などでまだまだ手に入るかと思いますが、場合によっては手に入れにくい書籍になってきているかもしれません。
また、コチラは月刊誌などではなく本格的な図鑑となるのでお値段も張ります。
ですが、美しい水草を育てることへの執着心がある方は必読だといえます。

内容は各水草の写真と名称、育成環境、豆知識などかなり実用的です。
また、ダッチアクアリウムというジャンルを主軸とした構成になっているので、本当に水草を愛でる人による、水草を愛でるための書籍となります。
なによりも面白いのはソイル全盛期の現在より少し前の書籍なので、大磯砂と固形肥料でここまで立派な水景を作れるのか!と驚かされるような写真がたくさん掲載されているところです。
富士砂を低床とした生物濾過補助システムで楽しんでいる管理人にとって、まさにこれ以上大切な書籍はありません。
巻末にはダッチアクアリウムのレイアウト構想方法などなど、なるほどと唸らざるを得ない知識でいっぱいです。
ああ、語り足りないです。
これだけで一記事書けてしまいますが、とりあえずはここまで。

![]() | 価格:1,419円 |

AQUA PLANTS
この書籍は、月間アクアライフを発刊しているエムピージェーが年一回発売している水草をトコトン楽しむための雑誌です。

2016年版の内容は「すべての水草ファンに贈る 水草図鑑420種+α」ということで、まさに水草をトコトン堪能できます。
(2017年版がネイチャーアクアリウムの生みの親、故天野氏をメインに据えた内容のため被りを抑えるために一年前のほうを紹介しています)
各種水草の紹介、管理環境のほかに、それらを使ったレイアウト例などを紹介してくれているのでまさに初心者から上級者まで楽しめる内容となっています。
また年一回の発売のため、読んで終わりという雑誌よりも重厚な図鑑的立ち位置の書籍であるにも関わらず、定価1380円とリーズナブル。
そして、管理人が本当にオススメする理由は、この書籍の内容が現在流行のネイチャーアクアリウムで使いやすい水草だけではなく、マイナーであったり、珍種といえるような水草まで紹介してくれているところにあります。
なんという、なんという水草への愛。
これ一冊あればこの先10年は水草を楽しめる。
そんな知識を与えてくれる雑誌になります。

![]() | 異端の植物「水草」を科学する 水草はなぜ水中を生きるのか? (Beret science) [ 田中法生 ] 価格:1,836円 |

ベレ出版 田中 法生(たなか のりお)氏著
異端の植物「水草」を科学する
この書籍は水草そのものの生態を学べる。そんな書籍になります。
なぜ、水草は水草になることを選んだのか。
水中を彩る水草について、たくさんの不思議があり、それらを真剣に学ぼうとする人々が熱く水草を科学的に解析していく書籍になります。
若干ですが、水草を水槽で楽しもう編という項目もあります。
しかし、この書籍から本当に学べることは水草そのものの生態。
管理人がオススメする理由は、その生態をしっかり知識として持つことで、水槽という限られた空間で最大限水草を生かす術を学べる書籍だからです。
本当にここまでくると変態だと思います。
余りにも万人受けする内容ではありません。
綺麗な水景を見て「うわー綺麗!すごい!」とは誰でもいえます。
しかし、そんな美しさの根本を学ぶことまで踏み込む人は少ないでしょう。
そこへ踏み込んだ私やそこの貴方は、きっと水草の葉脈一本一本が美しいと感じる変態なんだと思います。(失礼)
さて、これまた大変長い記事となってしまいました。
一冊一冊もっと事細かに書き込むこともできなくはないですが、冒頭でも述べたとおりう有象無象の混濁する現代ネット社会で、私の意見にどこまでの信憑性があるのかといわれればその根拠を示す術はありません。
なので、ぜひご自身で書籍を手に入れ、水草を楽しんでください。
その際に書籍を選ぶ手段の一つとして、このブログが役立ってくれれば幸いです。
それでは今回はここまで。
また次回の記事で。