白銀比を使った水槽レイアウトの考え方。


どうも、おはこんばんちは。

昨日は黄金比を使ったレイアウトの考え方をご説明しました。


まだの方はこちらからぜひ一読ください。
黄金比を使った水槽レイアウトの考え方。



黄金比はその比を使って作った構造に広がりと、自然美を与えてくれる比率になります。


対して白銀比とは、何回半分に切ってもおなじ比の関係になる比率です。



代表的なのはA4、B5用紙です。

白銀比を数値化すると1:√2です。


それでは、白銀比となる長方形の作り方をまずは説明します。




画像サイズは37cm×52.3cmを想定して作成しています。

今回は37cmを辺1として、数値を1:√2になるようにした画像を用意していますので、水槽のサイズより横が短い想定となっています。




白銀比の比率の作り方はいたって簡単で、先ほど青枠で作成した辺1と同じサイズの辺を持つ正方形を作ります。

正方形なので赤枠の底辺はもちろん辺1と同じ大きさです。




中学の数学で習った比の関係に1:1:√2という直角二等辺三角形がありましたよね。

(*直角を持つ二等辺三角形の辺は必ず1:1:√2という比のこと)


つまり、この正方形の対角線は√2となることが分かります。




ものすごく数学チックですが(というよりも完全に数学ですが)、円の中心からその円に向かって引いた線の長さはすべて同じになるので、この画像の底辺も√2になります。

さて、これは白銀比でできた画像で説明していたので、底辺が√2になるのは当たり前です。

本当はこのやり方を逆順にすることで白銀比の長方形を作成できるという物になります。


正方形を用意し、対角線と同じ長さの円を引くと、その正方形の底辺と交わる点ができます。

この位置が白銀比の長方形の角となるわけです。


ふう、小難しい話になってしまいました。

この白銀比をいかにしてレイアウトに取り入れるのか説明します。




一番最初に説明したコチラの画像。

白銀比は何度半分に切っても同じ白銀比になる回帰性をもった比率と説明しました。


黄金比は広がりと自然美を与えるのに対し、白銀比はその回帰性からまとまりと調和を与えます。


興味深いのは、日本における白銀比は美しさを表現する基準ではなく、日本人に特有の物を大切にする「もったいない」という感覚と合理性に基づいている点です。これは、建造物に正方形を用いる木造建築から始まったと言われています。丸太を伐採し、断面が正方形の角材を切り出すのは、無駄を出さない事が理由です。円に内接する長方形の面積を最大にする形が正方形である、と言うことだと思います。風呂敷や畳、法隆寺が正方形を基本とする理由も、その最適性と汎用性にあります。
引用元Coffee Break (28)  白銀比


このように、白銀比は水槽内の空間を無駄なくレイアウトしたい凹型構図で用いることで生かされます。




先ほどの白銀比の説明で用いた画像を縦に二つ並べた画像になります。

枠は水中内だと考えてください。


これをレイアウトすると。



こんな感じでしょうか。

前景草、中景草、流木や石など、後景草と水槽内でかく水草の調和を簡単に取ることができます。


注意点としては、白銀比で作られたコチラの画像は37cm×52.3cmになるということです。

通常の水槽の底面は58cm程度あるので左右幅3cmほど短い構図になっています。

この6cmをいかにレイアウトするかが腕の見せ所になるでしょうか。


まぁ凹型構図なので、中央を少し開け気味にするなどで十分カバーできる範囲だと思います。


さて、今回はここまでとします。
また次回の記事にて。
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思いのたけを走り書き。

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