Hello! everyone.
コンカイハ、ADAノシュサイスル、セカイミズクサレイアウトコンテストノ、サクヒンシュウヲ、カッテキタノデ、レビューシマスヨ!
というわけで、インターナショナルにかぶれるのはこの辺りで終わりにします。
はい、先日12月10日です。
内容の不備により発売を延期していたADAレイアウトコンテストの作品集が満を持して発売されました。
管理人がこのコンテストに作品を応募したわけではないのですが、ただ単純に作品集としてみていて楽しいので購入しています。
結構そういった方は多いのではないでしょうか。

表紙には、Let Your Creative Minds Explore Nature.「自然を超える、創造がある。」という言葉が載せられています。
内容はいつも通りのグランプリ作品が見開きで掲載され~という順番です。
やはり作品集ということで、奇をてらう必要も無く淡々と進みます。
ADAレイアウトコンテストに作品を応募する方は黒のゾーンに掲載されることを夢見て、そしてグランプリを目指して丹精こめてレイアウトを作成するのでしょう。
(実際に日本のレイアウターの方が毎年コンテスト後に製作過程を自身のブログなどで掲載してくれているので、そういった製作者裏事情などはすごく知りやすくなっています)
今年も超絶技巧といえる作品が大変たくさん掲載されていました。
しかし、あえて言わせてもらいます。
世界”水草”レイアウトコンテストを歌うこの大会。
実際のところは世界コケ!!!(水草)レイアウトコンテストになっていませんか?
こう感じる方はいませんでしょうか。
管理人はどうしても、この印象が拭えない受賞作品が掲載されているなと感じざるを得ませんでした。
いやまぁ、作品を応募したわけでも、受賞経験があるわけでもない管理人がなに上から目線で語っているんだと言われてしまいそうですが、どうしても感じてしまいます。
この熱帯雨林の表現、水槽でわざわざ創って、写真撮って加工する必要ありますか?と。
管理人は自然が大好きなので、ナショナルジオグラフィックはアクアリウムを趣味としてはじめADAを知る以前からずーっと見ていますが、掲載される写真の余りにも壮大で、可憐で、壮麗で、厳しい、どんな言葉をも黙らせる圧倒的表現力を目の当たりにしてきました。
その中でやはり熱帯雨林を撮影した写真や、その空間を生きる生命の宿りを感じる写真はいくらでも、そしてそのどれもが圧倒的ネイチャーとして保存されています。
なぜみんな、揃いも揃ってその熱帯雨林的なレイアウトになってしまったのか。
そしてそのどれもが明らかにミスト式による栽培を経て、水没させたであろう水景だろうか。
審査員の評価も、読んで貰えればわかるかと思います。
思わず笑ってしまいましたよ。
ああ、本当に今年はこの表現が多かったんだなと。
そして、管理人が感じたもう一つは、外国勢の超大自然(良い妄想)的精密ジオラマ水槽と日本勢のADA天野スタイル水槽の多いことか。
受賞作品を見て、水景?森林や山岳地帯、または山脈のジオラマや、ゲームや映画などのCGの世界でしょ、と思いました。
日本の方の作品は(日本内最高位の方は除いて)どこかで見たことある構図、見たことある配植、見たことある水景が並んでいます。
いや、酷評するつもりはまったくないんです。
どの水景も管理人が口先だけで語り、生半可な気持ちでマネのできるようなレベルの物では全く無く、どれも本当に素晴らしい”表現”だと感じました。
こういった水槽が目の前にあればそれは1日中その前でコーヒーが飲めます。
ただなんと言えばいいのでしょうか、スティーブ・ジョブズのいないアップルと表現すればいいんですかね。
1日中はいられますが、2日目にはきっとそれほど目が止まりはしないでしょう。
時に圧倒的カリスマは、その存在の消滅とともにそのカリスマ性が発揮されていたジャンルを潰す原因にもなりえるのだなと。
今回の作品集の表紙に載せられた言葉、自然を超える、創造がある。言いえて妙だなと思います。
素晴らしい水景ではありますが、やはり自然を超えているのです。
創っているのではなく、作っているのです。
“水草レイアウト”ではなく水中ジオラマレイアウトコンテストであれば全く問題なく受け入れられる作品集です。

まぁコンテストである以上、基準を設け、その基準にどれくらい正確に当てはめているか、またその基準をどれくらい良い意味で破壊してくるか、そういった楽しみ方をするものだと思います。
最後になってしまいますが、管理人はこれはこれで大好きです。
アクアリウムを楽しむ一つの方法だと思いますし、実際に一度はやってみたいと思えるような作品ばかりです。
こんな水槽が家にあったらなと妄想するだけで楽しめますね。
来年の世界”水草”レイアウトコンテストはどんな感じになるのでしょうか。
さて、今回はここまでとします。
また次回の記事にて。