水を換えるという考え方。


どうも、おはこんばんちは。

皆様は水換えをどれくらいのペースで行っていますか?


管理人は仕事のスケジュールなどによって前後しますが、おおむね7日~10日の間でおおよそ3分の1~4分の1水換えを行っています。

しかし、管理人の陰性水草水槽は1ヶ月に1度換えるか、換えないか様子を見ながら対応している状態です。


世間一般でも1週間に1度3分の1の水換えを推奨していることが多いですが、かと思えば1ヶ月水を換えなくてもなんの問題もない水槽もあります。

(また安心マージンのために水換えしていますが、陰性水草水槽はもっともっと水換えの頻度を落とすことができると思います)



さて、それでは1週間に1回の水換えはなぜ推奨されているのでしょうか。

それはおおよそ広く一般の人が定期的に交換できうる限界の回数を平均化した場合で、水槽の環境を維持する上で最低限度の回数として例が挙がっている、その回数が1週間に1回3分の1交換という考え方なのではないでしょか。

逆に、水を替えることで濾過が回らなくなることを防ぎ、生体のストレスを軽減できる限界の回数がこのあたりだった可能性もあります。

それを経験則で求めた変態的ともいえる熱狂的アクアリストが、広く一般の素人の方が誰でも同じような環境を再現できるように考え出した回数かもしれません。


小難しく書こうとすると概念的、抽象的な表現になってしまいますね。


つまり、それなりの生体、それなりの水草を水槽内と周辺設備の濾過で維持するために必要な回数として、一般的経験則で1週間に1回3分の1という回数が導き出されたのですね。

誰でも簡単にそれなりの手間で維持できる最低限度です。




何も考えずに維持したい場合、この回数を守ることでかなり長期的に安定した環境を維持できるといわれていますし、管理人もそれなりに週1回3分の1ペースを守ることで水槽を維持できています。


それでは、水換えをせずに水槽は維持できないのかということになりますが、これも難しいところではありますが理屈的にはできると管理人は考えています。

ただ、誰もが絶対に安定してとは行かなくなってくる極端な状態になる可能性が極めて高いです。


水が蒸発しない密閉空間に水、土、草、生体を閉じ込め、太陽光を当てることで完璧な循環サイクルが生まれる状態をクローズドアクアリウムやパーフェクトアクアリウムと呼びます。

また、蒸発分を足すのみでの維持をバランスドアクアリウムと呼び、これらはかなり高度なバランス調節を必要とし、長期的に維持するにはかなりの経験と観察力、そして様々な設備での状態把握ができなければ難しいでしょう。

(この場合、水槽という環境下での話になります。池なども隔離された環境ではありますが、様々な要因の加わり方が違いますので)




大きく定義すれば地球自体を水槽と考えると、これこそパーフェクトアクアリウムが再現されている状態といえます。

では地球を再現できるかといわれれば現在の科学力では到底不可能なので、無理とひとまずしておきましょう。

なので理屈では再現できる状態ではあるものの、誰もが趣味として維持できるレベルのものではなくなってしまうので、やはり水換えが必要になります。


もう1パターン極端な例を挙げるとすれば、水槽内に発生する様々な栄養塩を10として、この栄養塩10でピッタリ生長できるだけの水草を植栽するのです。

そうすると、水草は必要な栄養を完璧に吸収できている状態なのでしっかり生長してくれるだけでなく、水槽内は完璧に濾過された状態であるといえます。

あとは伸び続ける水草を定期的にトリミングして水槽外に排除することで、水槽内は水を替えることなく安定した状態を維持できるのです。

(トリミング時の水草などが含む微妙な水分などは無視するもとします)


一見簡単そうに感じますが、このピッタリ吸収できる水草の種類や栄養塩の量をいかにして把握し続けるのか考えるととてもではないですが、労力に見合わない結果となるでしょう。

レイアウトなども気にできない状態になることでしょうし、折角趣味として楽しもうとしているアクアリウムをセットしたらただ放置なんて面白くはないと思います。


やっぱり定期的な水換えで維持するのが一番楽なので、結果的に管理人も含め水を交換する道を多くの方がえらんでいるわけです。



初心者の方、うまく水槽を維持できない方はひとまずこの週1回3分の1水換えを継続してみてください。

これこそがすべての基礎であり、もっとも簡単かつ楽に水槽を安定して維持できる方法だということは理解していただけたかと思います。


それなりに水槽を維持され、経験則から現在の自分の水槽環境(人それぞれ水質やレイアウトなどがあるので、自分が長期維持している水槽がやはりベースです)を把握できるようになった方。

ここから少し発想を転換させ、水換えの最適回数を探してみるとまた水槽管理にメリハリが生まれてより楽しめるようになるかもしれませんよ。


例えば、今の水槽内は有茎草がたくさん植わっており、すべて状態良く育っているので水換えの頻度を落とすことで水槽内で発生する栄養塩を過剰に捨てない管理ができます。

こうすることで水草が感じる水換えによる水質変化ストレスを軽減できるだけでなく、栄養塩をしっかりと吸収できるのでより色艶などがよくなることでしょう。


頻度を落とすだけでなく、量を変えることもできます。

週1回4分の1、5分の1、と少なくすることで水質の急変を抑えつつ、濾過がきいていればそれでも維持できるので水槽内の環境はより長期維持に向いたものとなるでしょう。


また、都度水槽内の環境に合わせて水換え頻度を把握できるようになれば必要なときは交換し、不要なときは他の作業や水槽を眺める時間に充てることもできます。

いつまでも定期的な換水では、よほどその環境に適したペースでない限り超長期維持を考えるとどんどんと負債が溜まりいずれはリセット作業が必要になってしまうでしょう。


この記事をここまで読んでいただけたということは、きっと現在の水換えペースになにか違和感を感じてしまっているのかと思います。

ぜひこの機会にご自身の水換えペースを考え直してみてください。


状況に合わせた水換えができるようになれば、きっと違った水景を見ることができるようになります。


さて、今回はここまでとします。
また次回の記事にて。
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思いのたけを走り書き。

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