レイアウトを考える①


どうも、おはこんばんちは。

今回はレイアウトについて記事にしたいと思います。


第②③回はこちらからどうぞ!
レイアウトを考える②
レイアウトを考える③



さて、水槽という限られた空間をより大きく、より印象的にする方法は沢山ありますし、センスの良い人であれば直感のままにレイアウトを組み上げてしまうことでしょう。

しかし、多くの人はレイアウトが上手くできず悩んだり、何度も立ち上げなおす羽目になってアクアリウム自体が嫌になってしまうということがあるかもしれません。

そこで、そういった方に私のオススメするレイアウト技法を用いて簡単にインパクトのある水景を作って、アクアリウムを楽しもう!と言うのが今回の趣旨となります。


ということで、今回は

単純化してレイアウトする

そういった方法論を書いていきたいと思います。

加えて、より単純化するために条件付けをしたうえで話に入りたいと思います。


目標
☆インパクトのある美しい水景

前提条件
①60×30×36cm水槽。
②底床は前景部分の厚さが3cmとする。
③水草などは順調に成長する。
④ヒーターは水槽内に配置する。


以上を前提条件とします。


それでは早速本題にと行きたいところですが、皆さんはレイアウトを組む際にまずなにから始めますか?

流木や石の厳選から入る方、この水草を育てたい!という気持ちから入る方、今まで誰も見たことのない素晴らしい水景を再現したいと思って始める方。

様々なレイアウトの出発点があるかと思います。

しかし、全てにおいて共通しているのは、皆さんが手に取りレイアウトしようとしている素材達は形状が細かく、それぞれが同じ形をしていないということです。


大げさに例えるならば、ぴったり合わないジグゾーパズルを組み上げていくようなことをしているのです。

果たして、そのジグゾーパズルは本当に完成させられますか?


私が思うに、レイアウト初心者の方はミクロな視点で物を見過ぎるあまり、それらを統一性を持ってまとめ上げるだけの最終的な終着点を見誤っているのだと思います。

そこで、今回の方法論でマクロな視点を持って水槽内を単純化し、塗り絵をするようなイメージを持ってレイアウトする術を身につけましょう。



まずはこの画像を見てください。



こちらは私のイメージする三角構図の水景を色と形で単純化したものになります。

(ペイントで作成しているので、雑で申し訳ないですが、見てやって下さい)

かなり簡素化しているとはいえ、なんとなくそれらしい水景を思い浮かべることができるのではないでしょうか。


この様に単純化したモデルを使えば、例えば緑とオレンジの配色を逆にさせる=水草の色彩を変える。

茶と黒を変える=流木と石を置き換えるといったイメージ作りの書き換えも容易です。


*流木が三角形で表現されているのには理由があります。

一点物流木を買う。

こちらの記事で詳しく書いているので、ぜひ一読ください。



そしてなによりも、単純化することによって違和感がより目立つようになりますので、そういった改善点を発見し対処しやすくするというメリットもあるのです。


それではこの画像を作成した工程を一から起こしなおしてみたいと思います。

より単純化するために、4色で表現していますが、流木の質感から植える水草の種類はたくさんありますので、思い描く種類の物を各パーツに当てはめて考えてみてください。


まずは水槽、低床、ヒーターの前提条件を揃えます。

今回は右寄り三角構図でレイアウトすると決めているので、ヒーターの位置は一番物が重なって見えなくなるであろう右下です。




それでは、次に後景草のメインとなる水草を植栽しましょう。

このように茂みを目指す場合の水草は、ロタラ系が管理しやすく、増やしやすいということでよく使われていますね。

もちろん、この水草の茂みを見ていたい!といったイメージがある場合は、それらの水草を思う存分茂らせてあげてください。

前提条件で水草は順調に成長してくれるので、特に深く考えず植栽してしまいましょう。




さて、緑色の水草を植栽したら挿し色が欲しくなったので、隣り合わせるように派手な色の水草を植栽しましょう。

同じロタラ系で茂らせてもいいですね。

少し奇をてらって、斜めに生長しやすくより真紅に染まる傾向のあるルドウィジア類や、タイガーロータスレッドなどの浮葉を出す改良品種スイレンなんかでも面白いと思います。



2次元モデルなので後景が決まってしまえば、中景もおのずと配置が決まってきます。

流木はこんな感じで茂みを作る範囲よりも少し出る程度に配置してあげるとかっこよくなります。


もし流木がそれほど大きくない場合は、一つ一つの茂みを小さくして水草の種類を増やして植栽しましょう。

少ない数で茂らせるとより近影をイメージさせやすくなり、種類を増やすと遠景をイメージさせやすくなりますので、遠景をイメージさせることで流木の小ささを補います。

また、流木がズレないように石などで固定しましょう。

この石はあえて見せるのでなければ、中景草や前景草の流れで隠してしまいましょう。




続きまして、流木付近や水槽端の部分は陰になる可能性が高いので陰性水草を植栽しましょう。

王道は色彩豊かなクリプトコリネ類ですね。

後景のロタラが緑色なので挿し色になるだけでなく、ロタラの茂みに覆い隠されてしまっても大丈夫な陰性水草ですから、こういった水槽内僻地に植栽しましょう。


その他では、まだまだ値段も高く増やしにくいブセファランドラが対象になるかと思います。

後景草メインがもっと違う色の水草であれば、アヌビアスやミクロソリウムなども候補に挙がります。




それでは流木を固定している石を隠し、後景と前景を自然な形でつなげるために必要な、中景草を植栽しましょう。

ここはより制限無く多くの水草の種類を選択できるスポットですので、より大胆に、好きで好きでたまらないといった水草を植えてあげるのがベストだと思います。

一例として、あくまでも水景全体でのまとまりを重視するのであれば、ブリクサショートリーフやロベリアカーディナリス、ハイグロフィラピンナティフィダ辺りが候補に挙がってくるのでしょうか。


あえて、この中央の贅沢な位置を水槽の目玉とするならば、センタープランツとしてエキノドルスなどを植栽しても面白いですね。

三角構図なのに、そこを突出させてしまうのか?と思われるかもしれませんが、構図とはあくまでも骨組みであって、肉付けした結果が骨にへばり付いたガリガリの体では面白みに掛けてしまいます。

あくまでも支えとして構図は使い、その骨組みをあえて見せるのか、壁を張るのかは個人の選択次第なのです。




最後は前景草です。

前景草は本当にたくさんの種類が流通するようになったので、選択肢がたくさんあります。

単一種で攻めるもよし、複数種を植えて雑草感を演出するもよしです。


個人的な意見として、中景草に葉先がとがったものを採用している場合は前景草は丸みのある葉をつける種類を選ぶといいかと思います。

センタープランツを採用している場合は、その周囲に少しだけ前景草に採用した種類より大きく育つ水草を植えてあげるとセンタープランツだけが悪目立ちするのを防ぐことができるのでやってみてください。



いかがでしょうか。

このようにレイアウトを単純化し、各パーツとして考えると簡単そうに感じませんか?

初心者の方ほどできる限り素材を単純化し、パーツ数を少なくする作業を何回かこなしていけば自ずとレイアウト技術だけでなく、各パーツのバランス感を養うことができます。

まずは単純化!

これに尽きます。




最後になりますが、少しだけレイアウト派生系をご紹介します。



このように、流木を生やします。

後景草の茂みより短く、太さのある枝状流木を選ぶと近景を表現でき、茂みより若干長いもので形状が細く複雑な物を選択すると遠景を表現できます。



流木を生やすとその接続部分などが気になるかもしれないです。

アヌビアスナナプチやウィローモスなどを巻きつけたり、最近流行のアクアジェルなどで貼り付けるとより自然感が増します。




ここまで右側に植栽し続けると、左右のバランスが崩れてしまいます。

そこで両端のバランスを戻すために左の中景草付近に水草を植えてあげてください。

オススメは右の中景に採用した水草と同一の種類で植栽すると統一感が出ます。

センタープランツ採用の場合は、その周辺に植えた種類の水草を少しだけ群生させるように左に伸ばしていくと重さのバランスが取れます。


これで、今回のレイアウトは完成といえるかもしれません。

ここまで組めるとペイントで作った画像とはいえ、なかなか見栄えのある水景をイメージできるのではないでしょうか。


レイアウトをやってみたいと感じた方、まずはレイアウトを楽しむための設備を整えましょう。
水草水槽、総額いくらで立ち上げられる?



さて、今回はここまでとします。
また次回の記事で。
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思いのたけを走り書き。